30.催眠療法を毎日受けると
催眠療法は毎日連続して受けるものではない。
ある程度の回数だけなく、ある程度の期間も必要だからだ。
クライエントにもそう説明している。
しかし、それにも拘わらず、毎日連続して受けたがるクライエントが稀にいる。
早く良くなりたい気持ちは理解できるが、かえって効果が出にくくなる可能性すらあるのに。
例えば、10日連続して受けたクライエントならこう言うだろう。
「もう10回も受けているのに、少ししか効果が出ていない」
それに対して、私はこう言いたい。
「まだ10日しか経っていないのですよ。しかも少しは効果が出ているのでしょ」
でも、そのクライエントはきっと納得しないだろう。
そして、催眠療法を中止することになれば、お互いに残念な結末を迎える。
「もう10回も」か「まだ10日しか」か。
その考え方一つで、その後の展開が大きく変わっていく気がしてならない。
だからこそ、催眠療法はハイペースで受けるべきではないと考える。
29.本当の幸せとは
男性がプロポーズの時によく言う言葉「あなたを幸せにする」は納得できない。
幸せとは男性が与えるものではなく、二人で作るものだと思っているからだ。
だから、この場合であれば「二人で幸せになろう」と言ってほしい。
(きっと大きなお世話だと思うが)
でも、もう少し深く考えていくと、幸せとは本人が感じるものだと気づかされる。
たまにクライエントから「催眠療法で幸せにしてほしい」と言われることがある。
そんな時は「あなたにとって幸せとはどんな状態ですか」と聞いてみる。
クライエントの答える内容によっては、催眠療法では不可能な場合も少なくない。
あるテレビ番組の中で、日本人がアフリカの部族の人に「同じような毎日の繰り返しで退屈ではないか」と聞いたところ、その部族の人は「今日も無事に過ごせたことが私の一番の幸せだ」と答えていた。
本人が幸せと感じている限り本当に幸せであり、そうでないと感じている限り不幸せなのだろう。
28.タウンページ広告は必要?
広告方法の一つにタウンページ広告がある。
うちのような催眠療法所であれば、「各種療法(心理・精神)」のページに載っている。
うちも広告を載せているが、最近では費用に見合う効果があるのか疑問を感じることが多い。
インターネットの普及とともにタウンページを見る機会が減ってきているのは明らかである。
にもかかわらず、タウンページ広告は意外と費用がかかる。
月々の支払いではあるが、発行から1年間は費用が発生し続ける。
しかも、申込は発行の半年以上も前にしなければならない。
申込の時期が来るたびに、広告を載せる必要性がどれくらいあるのか考えてしまう。
ただ、タウンページを見たという電話も少なくないのが現状である。
だから、完全に止めることにも躊躇してしまう。
27.イタズラ電話は止めて
たまにイタズラ電話がかかってくることがある。
こういう業界で仕事をしているから、ある程度は仕方ないと思っている。
しかし、それが同じ人物から連日となると寛大な気持ちではいられない。
さらに、それがフリーダイヤル(うちが通話料を負担)となると腹立たしさが増してゆく。
イタズラ電話の対策方法もあるにはあるが、その人物のために費用をかけるのもばかばかしい。
どのような理由であっても、イタズラ電話はすぐに止めてもらいたい。
イタズラ電話は一種の病気であり、放っておくと病気が進行する危険性がある。
強迫性障害(電話をかけないと気が済まない症状)であっても同様である。
なるべく早めに改善すべきであると強く言いたい。
催眠療法で改善できる可能性があることも知ってもらいたい。
電話での対話が始まらない限り、実際に何も始まらない。
26.前世療法ができる人はすごい
前世療法や退行催眠ができる人はすごいと思う。
念の為に付け加えておくが、施す側の催眠療法士がすごいという意味ではない。
もちろん、受ける側のクライエントがすごいという意味である。
特に最近では、前世療法や退行催眠を希望する人が増えてきている。
私は個人的には、必ずしも積極派ではないけれど、その有効性については肯定派である。
希望する人に対しては、前世療法や退行催眠をなるべく施すようにしている。
催眠にかかりやすいタイプの人であれば、何の苦労もせずに大成功を収めることができる。
リアルな映像が浮かんできて、次から次へとストーリーが展開してゆく。
それに対して普通の人であれば、全く何も浮かばず、完全に失敗するケースが多い。
同じ催眠療法士が行っているにも拘わらず、これだけの差が出てしまう。
やはり、催眠療法士がすごいのではなく、そのクライエントがすごいと言わざるを得ない。
すごい催眠療法士を探そうという発想は間違っているのかもしれない。
そもそも、すごい催眠療法士なんか存在しないのかもしれない。
25.催眠療法は儲からない
長年にわたって催眠療法の業界で仕事をしているが、未だに「催眠療法で儲かった」という話は聞いたことがない。
その儲からない理由について考えてみることにした。
まず、催眠療法が長期にわたって受け続けるものではないということ。
例えば、エステティックサロンやカイロプラクティック等であれば、状態維持のために半永久的に受けに来てくれるらしい。
それに対して、催眠療法の場合は、改善できた時点で終了することを前提としている。
従って、新たな人が次から次へと来てくれないと経営が成り立たない。
しかしながら、うまい具合に来てくれるとは限らない。
残念なことに、催眠療法が世間に広く認知されているとは言い難い。
実際に受ける人の割合はまだ少数であり、そのために料金も高額とならざるを得ない。
高額であるから、受けることのできる人が限られてくるという悪循環になってしまう。
多くの人が受けてくれれば必然的に料金も安くなり、その結果、さらに多くの人に受けてもらえるようになっていくのだろうが。
業界が一致団結してPRすべきだと思うが、現在のところは難しそうである。
自ら選んだ仕事なので、どのような難局でも乗り切るしかないと言い聞かせている。
ただ、これから催眠療法士を目指す人は、ぜひ参考にしていただきたい。
24.催眠にかかりやすいタイプは?
催眠にかかりやすい人もいれば、かかりにくい人もいる。
また、催眠療法で効果が出やすい人もいれば、出にくい人もいる。
このように、様々なタイプの人がいることは、紛れもない事実である。
では、どのようなタイプの人が催眠にかかりやすいのだろうか。
信じやすい・素直・単純な人がそうだと世間では考えられがちだが、実際には性格的な要素はあまり関係がないように思う。
敢えて言うならば、想像力が豊かな人はかかりやすい傾向にあるようだ。
もっとも、かかりやすいから効果が出やすいとは言い切れない。
かかりやすくても効果が出にくいタイプの人がいる。
例えば、一回で完全に良くなることを希望する人達である。
この考え方によれば、仮に一回で症状が半減したとしても、決して成功とは言えない。
そして、失敗したと思っている限り、元に戻ってしまう可能性が高い。
症状を改善することよりも、考え方を変えることの方が先決かもしれない。
23.勘違い三連発
次のような勘違いが五年に一度くらいは起きる。
その一。
ある日の午前中に電話がかかってきて「今日1時に予約をしていた○○ですが、都合が悪くなったのでキャンセルして下さい」とのこと。
予約表を確認したが、そのような予約は入っていないし、○○さんが誰なのかすら分からない。
○○さんの勘違いなのか、うちの誰かの勘違いなのか、確認する方法はない。
その二。
その日は2時に新規の男性クライエントの予約が入っていた。
ちょうど2時に男性が現れた。
私「お待ちしていました。こちらにお掛け下さい」と座るように促した。
カウンセリングを始める準備をしていたところ、別の男性が現れた。
「2時に予約をしていた者です」と言いながら入って来られた。
では、目の前の椅子に座っている男性は誰?
ただのセールスマンだった。
その三。
その日の3時に△△さんというクライエントがいきなり来所された。
当然のことながら、催眠療法を受けるために来たとのこと。
さらに、電話で予約をしたとのこと。
△△さん曰く「3時にお伺いしたいのですが可能ですか」と電話で確認して了解をもらったそうだ。
そんな予約を受けた記憶はないと誰もが主張する。
△△さんには少し待っていただくことにはなったが、何とか催眠療法を行うことはできた。
△△さんが帰ってから、スタッフの一人が「あっ!」と大声をあげた。
「すみません。私の勘違いでした。今、分かりました」
実は、その日の朝に、△□さん(△△さんと似た名前)が書類を取りに来たら渡すよう指示をしていた。
その書類が残されたままになっているのを見た瞬間、真相が解明されたのである。
22.妄想か事実か
明らかに妄想だと思われる人からの問い合わせが寄せられることがある。
そういう場合の対応には苦労することが多い。
もちろん、催眠療法で何とかできるものではない。
若かった頃の私は、それが妄想であることを理解してもらおうと繰り返し言葉を続けた。
「きっと何かの勘違いですよ」「気のせいではないですか」
それでも納得してくれないので、その人の矛盾点を理論的に指摘した。
しかし、残念ながら、その人が納得することはない。
その人の頭の中では、それが事実なのだから。
年を重ねた最近の私は、それが事実であるという前提で話をするように心掛けている。
もっとも、私がその人のお役に立てることは少ないかもしれないが。
21.別れの理由
かなり昔のことになるが、性格改善を希望する女性クライエントが来所されたことがある。
彼女曰く「彼氏と別れたくないから性格改善をしなければならない」とのこと。
事情を詳しく聞くと、彼氏に言われた言葉が「君の束縛する性格が気に入らないから嫌いになった。 別れてくれ」というもの。
こういう依頼内容は少々気が重い。
性格改善ができたとしても、彼氏の気持ちが変わるとは考えられない。
最初から別れの結果は見えている。
でも、こういうケースこそ、気づいてもらうまで付き合おうと決めている。
束縛する性格が気に入らないから嫌いになったのではない。
嫌いになったから束縛する性格が気に入らなくなったのだ。
冷静に考えれば気づくことでも、当事者であれば気づかないことも多い。
気づく日が早く来ることを願うと同時に、催眠療法で改善できた性格が次の恋愛に生かせることを期待しながら。
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