80.催眠療法所を選ぶ際に重視するもの
新規のクライエントが来社した際に、うちを選んでくれた理由を聞くようにしている。
最も多い理由は、過去の実績や規模の大きさに安心できたというもの。
次に多い理由は、ホームページの内容を見て納得できたというもの。
具体的には、業務運営のポリシーに共感できる。
催眠療法の説明や症状の紹介が理解しやすい。
スピリチュアル系の手法を行っていないので安心できる。
さらに、この「独り言」を読んで私の人柄に好感が持てるという理由も意外に多い。
逆に少ない理由は、近くて通うのが便利だというもの。
また、料金システムが一括先払いでないことを重視する人は多いものの、料金の安さだけを要視する人は少ないようだ。
いずれにしても、うちを選んでくれたことは光栄である。
でも、そんなことで喜んでいては、ただの自己満足で終わってしまう。
本当に知りたいのは、うちを選ばなかった方のその理由である。
改善すべき点が分かれば、ビジネスチャンスが広がってゆく。
うちを選ばなかった方々、貴重な理由を教えてくれませんか。
79.検索順位より人々の気分に期待
久しぶりに、Yahoo!の検索エンジンのアルゴリズムが変更された。
これによって、Yahoo!での検索順位が大きく変動することになる。
SNSのメンバーの中には、自分のサイトが大幅に変動して大騒ぎしている者もいるが、今のところ、うちの順位に大きな変動はない。
「催眠 大阪」のように「催眠」プラス「大阪」「神戸」「名古屋」「福岡」で検索すると、多くが1位で、最低でも3位以内をキープしている。
また「催眠療法 大阪」のように「催眠療法」に置き換えて検索しても、それぞれ同じような結果となっている。
昨年の秋から今年の春まで、うちの順位が低迷していた時期があった。
しかし、その頃の方が予約の入り方は今より断然良かった。
人々の気分が変われば、世の中の景気も変わる。
(たぶんこの説は正しいと思う)
新政権の発足に伴って、人々の気分が良い方向に変わることを期待したい。
78.催眠療法士への安易な転職相談
催眠療法士の仕事がしたいという会社員が相談に来られた。
その会社員は今の待遇に不満があり、催眠療法所の開業を考えているとのこと。
以下はその会社員と私との会話の内容である。
(プライバシー配慮の観点から、事実を脚色した部分があります)
会「催眠療法の料金は高額の所が多いので、自分は5千円の格安料金でやりたいと思っています」
私「安くできれば良いですね。具体的に採算の事は考えているのですか?」
会「いえ、まだ何も考えていません」
私「では、催眠療法所の賃料を15万としましょうか。その他の経費を10万。もちろん、初期費用は別途必要ですが、ここでは除外しましょう。ご自分の給料はどれくらい欲しいですか?」
会「今が年400万なので、最低でも月35万(年420万)は欲しいです」
私「であれば、月の売上が60万必要ですね。ところで、休みはどれくらい欲しいですか?」
会「今が土曜日曜祝日なので、それよりは多く欲しいです」
私「では、月に20日働くとしましょうか。計算すると平均して1日に6回の催眠療法を行わないといけませんね。平均で日に6回、合計で月に120回は可能だと思いますか?」
会「具体的な数字を言われると、難しそうな気がしてきました」
私「それならば、いずれかの条件を変えないといけませんね」
会「お話を聞けば聞くほど、今より条件が悪くなりそうなので、催眠療法士の仕事は止めておきます」
こういう考え方の人は止めておいて正解だと思う。
その人の為にも、その人のクライエントの為にも。
77.どうして「人見知り」なの?
事務所の玄関マットでくつろいでいた猫が、クライエントの姿を見た途端に逃げてしまった。
ク「私、猫に嫌われているのかな?」
私「あの猫は人見知りなので、見馴れない人を見るとすぐに逃げてしまうのですよ」
ク「えっ、猫にも人見知りってあるのですか?」
もちろん、人見知りの猫は少なからずいる。
その事実からも、猫が人を区別していることが確認できる。
ところで、どうして「人見知り」と表現するのだろうか。
見馴れない人を見て恥ずかしがることなのに。
その答えが土居健郎氏の「甘えの構造」に書かれていた。
本来は「人見知り」は乳幼児について使われる言葉で、乳幼児が人を見るようになり、母親と他の人を区別できるようになるプラスの意味。
ただし、物心のついた後や成人になった後、乳幼児のように見馴れない人を避ける場合にも使われることが多く、マイナスの意味に変わる。
乳幼児の人見知りは成長過程において大切で、猫の人見知りはそれなりに可愛いが、大人の人見知りはいただけない。
でも、人見知りの改善は可能だし、催眠療法も効果的なので、どうかご安心を。
76.混同しがちな原因ときっかけ
大勢の人前で話をする時に緊張する人は多い。
うちに催眠療法を受けに来た彼も、そんな一人だった。
彼は自分の症状を説明した後、次のように続けた。
「高校での発表会でかなり緊張して大恥をかいた。それ以来、同じような場面で同じように緊張するようになった。間違い無くその発表会が原因だから、退行催眠をして直してほしい」とのこと。
でも、発表会が原因と言うのなら、その後に体験した数多くの緊張場面も原因と言える。
そして、数多くの退行催眠をする必要があるという理屈になってしまう。
私としては、この場合の本当の原因は、そういう場面で緊張してしまう今の状況だと考えている。
つまり、発表会は原因ではなく、きっかけにしか過ぎない。
原因は解消すべきであるが、きっかけは解消する必要がない。
従って、退行催眠をするよりも、症状緩和のプラス暗示をした方が効果的だろう。
原因ときっかけを混同しないように、少なくとも我々は留意すべきである。
75.聞き上手の簡単テクニック
人と話をするのが苦手だという方は少なくない。
実際に催眠療法を受けに来られる方も少なくない。
例えば、自分が話を始めても、すぐに会話が終わってしまうとのこと。
そして、慌てて別の話題に変えても、やはり会話が続かないらしい。
こんなタイプの方であれば、相手にたくさん話をしてもらえば解決するかもしれない。
つまり、聞き上手に徹すれば良いという意味だ。
ただし、無表情で聞いているだけではダメである。
うなずきや微笑みやあいづちが必要なのは言うまでもない。
「ええ」「なるほど」といったあいづちの多用は重要である。
きっと相手は楽しく会話をしたと感じるだろう。
私もカウンセリングの時には、あいづちを多用するように心掛けている。
少し大袈裟にするくらいで良いと教えてもらったことがある。
クライエントにたくさん話をしてもらうための簡単テクニックだ。
皆さんもこのテクニックを試してみてはいかがですか。
74.催眠にかかりやすいか分かる心理テスト?
ある心理学の本を読んでいると、こんな記述があった。
以下はその内容の抜粋である。
話をしている相手に「12×13はいくつですか?」と質問してみて下さい。
相手はすぐに答えられなくて当惑するでしょう。
その時にあなたは相手の目の動きを観察して下さい。
それだけで相手の性格が分かります。
A.右に目を動かす人の性格
科学や計算の得意な人が多い。睡眠時間が短い。寒色が好き。
B.左に目を動かす人の性格
人文科学系を専攻する人が多い。文章を書くことが好き。催眠にかかりやすい。
ただし、女性にはあまり当てはまらなくて、女性は両方向に目を動かす傾向があるとのこと。
この説が正しいとすると、男性にこのテストを実施すれば、催眠にかかりやすいか分かることになる。
そんな簡単なテストで分かれば苦労しないと言いたいが、機会があれば念の為に検証してみようと思う。
73.催眠療法士の採用基準
新卒の人から「心理学を専攻したのでそちらで採用してもらえませんか?」という電話がたまに掛かってくる。
そういう場合、私は次のように答えている。
「30歳までは色々な経験を積んで、30歳になっても催眠療法士になりたいと思うのなら、その時にもう一度お電話を下さい」
うちの会社は、原則として30歳未満の人は採用しない。
20代だと人生経験が少なく、年上相手のカウンセリングが難しいと考えているからだ。
また、臨床心理学だけを専門的に学んだ人の採用には慎重である。
カウンセリングの進め方が教科書の理論通りで、現実的に対処できないケースが見受けられるからだ。
(もちろん、そうでないバランスの取れた人もおられると思うが)
ちなみに私は、大学は法学部、卒業後の就職先は情報処理の会社。
そこでは経理や人事を担当していた。
そんな過去の経験は、今の仕事全般に少なからず役立っていると思う。
72.SEO対策のSNSに参加中
会員制のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に参加している。
SEO(サーチエンジン最適化)対策のためのSNSである。
メンバーの中には、ホームページ作成を本業としているプロも数名いる。
そういう人達は優秀であり、しかも予想以上に親切である。
分からない点を質問すると誰かが丁寧に答えてくれる。
また、色々な有力情報を惜しげもなく皆に提供してくれる。
とても頼もしいSNSであり、参加できたことに感謝している。
私がホームページ管理の担当になって約2年半。
検索順位を上げるSEOの知識はどんどん増えてゆく。
近いうちに、本業の催眠療法より詳しくなったりして。
さすがにそれは冗談としても、多くの知識が身に付くことは実に楽しい。
71.マイナス方向への催眠はお断り
前回の独り言で「催眠療法では無理と知りながら敢えて断らないことも大切かもしれない」という内容を書いた。
今回は、催眠療法で可能かどうかは分からないものの絶対に断るケースを書こうと思う。
例えば、特定の人物を嫌いにして欲しいという要望。
それなりの理由があったとしても、敢えて嫌いになる必要はないと思う。
催眠を行う前にカウンセリングをしながら方向性を決めていくのだが、別の現実的な提案に納得してもらえたら引き受けることにする。
似た例で、特定のジャンルの人達を嫌いにして欲しいという要望もあった。
好きにして欲しいなら良いのだが、嫌いにして欲しいはその方にとって望ましいことではないので、このままでは引き受けられない。
別の例で、弱気なので強気にして欲しいという要望もあった。
これであれば、喜んで引き受けることができる。
しかし、殴られたら殴り返せるようにして欲しいとなると賛成しかねる。
さらに、人を殺せるようにして欲しいと言われたこともある。
こんな要望には絶対に協力できない。
催眠療法士はその方にとってプラスになる方向に導く義務がある。
当人の強い要望があってもマイナス方向に導くわけにはいかない。
我々のプラス方向への提案に納得してくれれば良いが、納得してくれない場合は断るしかない。
そんな方が帰った後には、空しい気持ちだけが残る。
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