私はその美女のことがなんだか気になり、そっちの方をちらちら見ていました。しばらくすると、いきなり彼女の立ち上がる姿が目に飛び込んできました。そして その直後に、彼女のスカートはふわっと浮き上がったのです。一瞬、私には何が起きたのかわかりませんでした。やがて、黒いストッキングが彼女の脚を滑り落ちてゆくのが見えました。じろじろ見ていては失礼だと思いつつも、視線を解くなんてとてもできそうにありません。
彼女が完全に脱ぎ終えた時、私は同僚の表情と彼女の表情を交互にうかがいました。でも、何も変わった様子はありません。もしかすれば錯覚だったのかもしれないと思うほどでした。私は再び彼女に目を向けました。すると今度は、バッグから取り出した別のストッキングを、実に見事な速さと上品な美しさでもって穿き終えてしまったのです。相変わらず彼女は澄ました顔をしていました。