苦い後味
隣の 街を抜ける
通りでふいに 振り返れば
あの頃 待ち合わせた
シアターの前 よみがえる ほろ苦さ
お互い 胸に抱いた
切なさずっと 隠してたね
さよなら それはたぶん
悲しいくらい 気の利いた 贈り物
恋が 終わるたび 苦い 後味を
いつも 噛み締めるけれど
時が 過ぎるうち どんな 後味も
なぜか 消えてしまう
愛情 腕いっぱい
つかもうとして あせるばかり
すぐ前 見えていても
追いかけるほど 逃げて行く 影法師
ほどけた 指の先が
違う角度を 示したのに
陽射しの ラストシーン
あきらめきれず 泣いたのは 僕の方
恋が 終わるたび 苦い 後味を
いつも 噛み締めるけれど
時が 過ぎるうち どんな 後味も
なぜか 消えてしまう
独りで 歩く道は
北風吹いて 寒いけれど
震えも しなくなった
そんなハートが 少し今 悔しくて
<参考>イメージした曲は「秋のIndication」(南野陽子)