ゆうこちゃんは、ねこのあたまをやさしくなでながら、がっこうのおはなしをしてあげました。そんなふうに、しばらくあそんでいたのですが、かえりがおそくなるとママにしかられます。ゆうこちゃんは、ねこにさよならをいって、あるきはじめました。
 そのとき、とつぜん、うしろのほうから、おんなのこのこえがきこえてきました。
 「ゆうこちゃん、あしたもあそぼうね」
 ゆうこちゃんはびっくりして、うしろをみましたが、みちにはだれもいません。さっきのしろねこが、ゆうこちゃんをみおくっているだけでした。
 そのつぎのひも、しろねこはおなじところにいました。ゆうこちゃんのかおをみると、ニャーとないて、ちかよってきました。
 ゆうこちゃんは
 「きょうは、どんなおはなしがききたい?そうだ。わたしのパパとママのことをはなしてあげるね」