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 家に帰ってからも、亮太は作文の宿題のことが気になっていたのですが、ついついテレビの方に目が向いてしまいます。時間だけがどんどん過ぎていき、いつのまにか亮太は眠り込んでいました。
 その夜、亮太は夢を見ました。白い髪の老人が枕元に立っていて、亮太に話しかけてくるのです。その老人は、絵本などによくでてくる仙人のような姿をしていて、どっしりとした重みのある声を響かせていました。
 「おまえは未来の自分の姿を見てみたいのじゃな?」
 老人の言葉に亮太がうなずくと
 「そうか。それじゃあ、その目で確かめるがいい。おまえは今日、金色に輝く鍵を拾ったじゃろう。あの鍵は、未来をのぞくドアを開く、たった一本の不思議な鍵なのじゃ。鍵の持ち主となったおまえには、ほら、部屋のあちこちに24枚ものドアが浮かんで見えるはずじゃ。さあ、どれでも好きなドアをその鍵で開けてみるがいい」
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