「ええ、もちろん。クリスマスには間に合わせますね」
と言って、B子は微笑みました。
もちろん私は、この時とても嬉しかったのですが、B子とA子が友人だという事実が少し気にかかります。もしもA子にこの件が伝われば、穏やかじゃないかもしれないと思うと、だんだん不安になってきました。
翌日、A子と出会った時、私はマフラーの一件を話しておくことにしました。
「君はマフラーとか編めるの?」
「ううん、編めない。でも、どうしてそんなこと聞くの?」
「いや、実は・・・・・B子が俺にマフラーを編んでくれるって言ってるんだ」
「えっ、そんなのイヤよ」
「イヤって言っても、編んでくれるって言ってるんだから」
「断ったらいいでしょ」
「そんなことできるわけないだろ」