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不思議な鍵

 昨夜の大雨がまるで嘘のように、今日は気持ちのよい青空が広がっていました。朝のまぶしい日差しは、まだ乾き切らないアスファルトの道を遠くまで照らしています。
 亮太はいつもどおり、隣の家に住む、同じ学年の伸吾と学校に向かっていました。この春5年生になり、二人は別々のクラスになってしまいましたが、今でも亮太は伸吾と一緒に登校しています。
 学校のすぐ手前にある公園の中を通り抜けようとした時のことです。下を向いて歩いていた亮太は、ブランコの近くできらきらと光る物を見つけました。どうやら、何かの鍵が落ちているようです。丸い鍵穴に差し込む、いかにも古そうな形の鍵でしたが、昨夜の雨できれいに洗い流されたせいか、まるで新品のように輝いていました。
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